年明けの跳躍

 年が明けて勤務二日目。仕事を終えて家路につく。

 たった二日職場で過ごしただけで、すでに右肩一帯が痛い。なぜ座ってパソコンを見ているだけでこんなにも疲れるのだろうか、家でも座ってパソコンを見てばかりいるのにいったい何が違うのだろうか、などと考えながらぼうっと最寄りの駅から家までの暗い住宅街の道を歩いていると、前方からスーツを着た男の人が全速力でこちらに向かって走ってくる。ぼうぜんと見ていると、男の人はぽーんと高く跳ぶ。着地してスタタと数歩走りまた、ぽーんと跳躍して過ぎ去っていった。

 やっとちゃんと年が明けたしるし、ととらえてみる。